AKATUKI No.755

編集・発行:(一財)日本青年協会
平成29年3月17日

平成28年度第2回理事会開催

平成29年度事業計画、収支予算承認される

平成29年2月22日(水)午後 12時45分より東京YWCA(東京都千代田区)において第2回理事会が開催された。 理事会においては、平成29年度の事業計画、収支予算について協議され承認された。

平成29年度も、内閣府の公益目的支出計画に従い、農業関係青年研修支援事業を軸に農業関係青年の育成に力を入れていく。平成29年度の事業計画は以下の通りである。

平成29年度事業計画

1.時代に即した農業関係の活動を志向する青年の育成と助成農業経営及び農業研修に取り組む青年に対し、農村青少年教育機関等との協力を得て、実地研修および研究する青年等に対し研修支援金の助成を行う。
(1)農業関係青年研修支援事業

2.機関紙の発行
「アカツキ」(年2回、タブロイドA4版)

3.その他この法人の目的達成のため必要な事業
(1)農業関係青年研修支援事業(指定農場実地指導)
農業経営及び農業研修に取り組む青年に対し、当協会と協力関係にある農場において、実地指導を通して青年の育成に努める。

(2)友好団体、関係機関との連絡協調
内閣府、文部科学省、農林水産省、茨城県利根町、中央青少年団体連絡協議会、ブラジル青年協会等との連絡を緊密にし、協力提携のもとに青年及び青少年指導者の育成に努める。

理事会で平成29年度の予算について承認された

農業関係青年研修支援事業打ち合わせ

平成28年10月4日、鳥取県日南町に於いて、平成28年度農業関係青年研修支援事業の打合せを行った。打合せでは、増原聡日南町長、「エナジーにちなん」櫃田洋一事務局長はじめ関係者の方々、過去に支援を受けた研修生の方々及び当協会関係者高橋正道氏が出席し、香取政典常務理事と佐藤忠信事務局長が、今後の農業関係青年研修支援事業への青年の推薦、事業への協力等について懇談した。また、現在就農されている農業青年から、支援を受けた後の現在の近況について話があり、中には地域の役職に就いて、農業以外での活躍もみられた。

平成28年10月11日、北海道農業専門学校に於いて、平成28年度農業研修生の、石川洋生氏、荻原弥氏と、栗林記念館で濱田哲氏と佐藤忠信事務局長が面談を行い、就農に向けての目標と農業の現状について懇談した。

また、翌日は当協会で初めて支援金を受けた白瀬静香氏が、標津町で新たに独立して酪農を始める現場を視察し、懇談した。白瀬氏は、支援金で海外の酪農を視察し、そこで知り合った参加者との縁を伝って、独立に至った。更に翌々日、陸別町に於いて、平成27年度研修生の冨樫学氏と懇談し、支援事業で学んだその後の営農と、今後の目標について懇談した。

平成28年11月10日、岐阜県高山市の「みな土農場」に於いて、平成28年度農業研修生の増田渉氏と佐藤忠信事務局長が面談を行い、飛騨高山地区の農業について懇談した。

平成28年12月9日、神奈川県藤沢市の「相原農場」に於いて、平成28年度農業研修生の山本貴文氏と佐藤忠信事務局長が面談を行い、支援事業に期待する事、就農への目標等について懇談した。

鳥取県日南町において関係者と懇談

平成28年度農業関係青年研修支援事業(研修支援金助成)報告会開催

平成29年3月5日(日)、6日(月)千葉県成田市及び香取市において、農業関係青年研修支援事業の報告会が行われた。
報告会では、農業に関する研究・研修を行った研修生からの活動報告と、佐原農産物供給センターにおいて視察研修を行った。
5日は、成田市に集合し、夕食を兼ねて自己紹介をし、現在行っている研究や農業について話しあった。また、農業に対する思いや今後の自分たちが進む道について、それぞれの青年たちが熱く語り合った。また、大久保俊和評議員、青木勝廣企画委員、香取政典常務理事からも、青年たちに農業の先輩として、熱い想いを語った。

6日の活動報告では、本部を代表して香取政典常務理事より挨拶があり、その後、青年よりそれぞれ活動してきたことを報告し、報告の都度、大久保俊和評議員、金子養正企画委員、川辺茂企画委員、香取政典常務から質問や意見がなされた。

視察研修では、初めに農事組合法人佐原農産物供給センター代表理事の香取政典氏より、日本の農業の現状と青年に期待することをテーマに講話があり、その後、センターを視察しながらセンターの取り組みと今後の農業のあり方について語られ、施設内の集荷場を視察しながら、消費者へ安心して農産物を届けるための、生産者への安全基準と管理体制について話があった。その後、まとめを行い閉会した。

平成28年度は、8名の農業関係青年がそれぞれ研修・研究を行い、今回は、大学生1名、専門学校生2名、農業青年5名を支援した。主な研修・研修テーマは以下のとおりである。

竹内雅志 東京都(東京大学農学生命科学研究科)
「フィンランドにおける生乳市場の現状と国内の酪農市場について」

石川洋生 神奈川県(学校法人八紘学園 北海道農業専門学校野菜科)
「欧州の有機農業の現状と農産物の生産と流通について」

荻原弥 北海道(学校法人八紘学園 北海道農業専門学校畜産科)
「カナダにおける先進的な酪農について」

濱名哲 北海道(農業)
「国内の市場・開発研究所の現状と農業経営について」

山本貴文 神奈川県(農業)
「科学的な土壌分析による営農について」

増田渉 岐阜県(農業)
「有機農業における土壌作りと農業技術向上について」

島田泉 鳥取県(農業)
「農業の六次産業化と収益増加に繋がる農業経営について」

山中二郎 鳥取県(農業)
「山間農業における新規就農のための営農について」

農事組合法人佐原農産物供給センター。
今年度も農業関係青年研修支援事業の報告会と視察研修を行った。
活動の報告を行い、これからの農業のあり方について話し合った
佐原農産物供給センター「らくちーな」にて

平成28年度日本青年協会後援会総会熊本県において開催

去る9月3日土曜日、熊本県菊陽町「まるよし」において、日本青年会後援会の総会が開催された。

今回、県外から10名、県内から10名が参加し、始めに震災後の阿蘇地区、益城町を視察し、被害状況を目の当たりにした。会員の方も被災され、その現場を見させて頂き、改めて自然の猛威を感じた。

その後、合志市の大久保農場にて農業研修を行い、牛舎の視察、大型農機等の視察を通して酪農の現状について学んだ。

総会では、西村久徳本部理事長より歓迎の挨拶があり、香取政典本部常務理事挨拶の後、村上仙潤熊本支部事務局長の進行で議事に入り、浦山はるみ後援会事務局長より平成27年度報告、平成29年度次回開催県について協議され、次回は青森県において開催される事が決定し、山本佐代子青森支部事務局長より挨拶があり、その後、懇親会を行い盛会の内に会を閉じた。

後援会総会大久保農場に於いて農業研修を行った

協会日誌

平成28年8月
5日 香取政典常務理事打合せ

9月
3日 日本青年協会後援会熊本総会

10月
4日 農業関係青年研修支援事業打合せ(鳥取県日南町)
11日 農業関係青年研修支援事業打合せ(北海道札幌市、標津町、陸別町)
28日 香取政典常務理事打合せ

11月
2日 農業関係青年研修支援事業研修生濱名哲氏来会懇談
10日 農業関係青年研修支援事業打合せ(岐阜県高山市)

12月
9日 農業関係青年研修支援事業打合せ(神奈川県藤沢市)
21日 香取政典常務理事打合せ
28日 仕事納め

平成29年1月
5日 仕事始め
30日 香取政典常務理事打合せ

2月
16日 大泉威宣監事来会打合せ
21日 中原英一元勝壮鹿道場長告別式
22日 平成28年度第2回理事会

3月
6日 農業関係青年研修支援事業報告会

日本青年協会寄付金のお願い

日頃より協会活動にご支援いただきありがとうございます。協会も創設の原点に立ち返り、農業後継者、新規就農者の育成に力を入れ、日本の農業の活性化の一助となれればと思い活動しています。平成23年度から寄付金制度になり、一口1,000円で、口数は自由です。払込取扱票は毎回同封されます。毎年度の払込み金額は、アカツキの納入者一覧か、事務局までお問い合わせください。皆様のご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

あとがき

皆様、暑さ寒さが交互に来るこの頃、いかがお過ごしですか。今年度も、農業関係青年研修支援事業の報告会も終わり、青年たちの農業に対する熱意を感じる事が出来ました。農業人口があと数年で激減すると言われており、農業青年の育成に益々力が入る今日この頃です。皆様からも、是非、熱意ある青年をご推薦下さい。お待ちしております。(佐藤)

2017年03月29日更新