AKATUKI No.757

編集・発行:(一財)日本青年協会
平成30年3月22日

理事会開催される

平成29年度第3回理事会開催
~ 平成30年度事業計画、 収支予算承認される ~

平成30年2月24日(土)午後1時より東京YWCA(東京都千代田区)において第3回理事会が開催された。理事会においては、平成30年度の事業計画、収支予算について協議され承認された。平成30年度は、当協会が90周年を迎えることもあり、関係者のつどいを行うことを協議し、承認された。平成30年度の事業計画は以下の通りである。

平成30年度事業計画

1.時代に即した農業関係の活動を志向する青年の育成と助成

農業経営及び農業研修に取り組む青年に対し、農村青少年教育機関等との協力を得て、実地研修および研究する青年等に対し研修支援金の助成を行う。
(1)農業関係青年研修支援事業

2.機関紙の発行

  「アカツキ」(年2回、タブロイドA4版)

3.その他この法人の目的達成のため必要な事業

(1)90周年記念関係者のつどい
日本青年協会が、平成30年度で90周年を迎えるに当たり、関係者のつどいを開催し、意見交換、情報交換等の場を設ける

(2)農業関係青年研修支援事業〔指定農場実地指導〕
農業経営及び農業研修に取り組む青年に対し、当協会と協力関係にある農場において、実地指導を通して青年の育成に努める。

(3)友好団体、関係機関との連絡 協調
内閣府、文部科学省、農林水産省、茨城県利根町、中央青少年団体連絡協議会、ブラジル青年協会等との連絡を緊密にし、協力提携のもとに青年及び青少年指導者の育成に努める。

平成30年度事業計画、予算について協議された

農業関係青年研修支援事業打合せ

平成29年10月11日、岐阜県高山市の㈱スピリットに於いて、平成29年度農業研修生の藤原郁馬氏と香取政典常務理事、佐藤忠信事務局長が面談を行った。面談では、藤原氏の農業に対する思いと、就農への経緯について話され、その後、堆肥作りの現場と、隣接するみな土農場のハウス、路地栽培の圃場を視察した。また、㈱スピリット代表取締役の藤原孝史氏、昨年度農業研修生である増田渉氏と、堆肥による土壌改良、その為の堆肥作り、耕畜連携等について話し合い、高山地区の農業について懇談した。

岐阜県高山市において研修生の圃場を視察した

平成29年10月16日、北海道農業専門学校に於いて、平成29年度農業研修生の、田畑美紅氏、木下貴敬氏と、就農に向けての目標と課題について懇談した。面談には、昨年度農業研修生である荻原弥氏と、北海道農業専門学校数学部長の松澤光弘氏も同席され、当協会の事業目的と成果についても話し合われた。また、栗林記念館では平成29年度農業研修生の高橋新平氏と佐藤忠信事務局長が面談を行い、現在営農をしている中での課題や今後の目標等について懇談した。翌日は、昨年度研修生の濱名哲氏の圃場を視察し北海道の農業について懇談した。

平成29年11月15日、鳥取県日南町に於いて、平成29年度農業関係青年研修支援事業の打合せを行った。打合せでは、日南町長増原聡氏、日南町農林課農政室長岸稔生氏、「エナジーにちなん」櫃田洋一事務局長はじめ農業指導員の方々、当協会関係者の高橋正道氏が出席し、佐藤忠信事務局長と、今後の農業関係青年研修支援事業への青年の推薦、事業への協力等について懇談した。また、過去に支援を受けた青年の圃場を回り、研修後の現在の近況について話し合った。

平成29年度農業関係青年研修支援事業(研修支援金助成)報告会開催

平成30年3月10日(土)、11日(日)千葉県成田市及び香取市において、農業関係青年研修支援事業の報告会が行われた。報告会では、農業に関する研究・研修を行った研修生からの活動報告と、佐原農産物供給センターにおいて視察研修を行った。

10日は、成田市に集合し、メルキュールホテル成田において、オリエンテーションを行い、日程説明、自己紹介の後、佐藤忠信事務局長より協会の設立、歴史、事業と目的、公益法人移行から現在の事業に至るまでの説明があり、その後、農事組合法人佐原農産物供給センター代表理事の香取政典氏より、日本の農業の現状と青年に期待することをテーマに講話があった。その後、夕食をとりながら、現在行っている研究や農業について話し合い、農業に対する思いや今後の自分たちが進む道について、それぞれの想いを熱く語り合った。

香取政典氏より、青年に期待することについて語られた

11日は、香取市の佐原農産物供給センターに移動し、報告会が行われた。報告会では、初めに本部を代表して、香取政典常務理事より挨拶があり、その後、青年よりそれぞれ活動してきたこと、今後の計画等について報告がなされた。各自の報告の都度、金子養正企画委員、川辺茂企画委員、香取政典常務理事、松田哲理事、岡部健司監事、佐藤忠信事務局長から質問や意見が出され、活発に意見交換がなされた。最後にまとめを行い、各委員、役員から全体の感想と、今後の青年たちに期待する事について語られ、閉会した。

活動の報告を行い、農業のあり方について話し合った

平成29年度は、7名の農業関係青年がそれぞれ研修・研究を行い、今回は、大学生1名、専門学校生2名、農業青年4名を支援した。主な研修・研修テーマは以下のとおりである。

板倉健太 東京都 (東京大学農 学生命科学研究科)
「植生の3次元構造測定および機械学習・画像処理を用いた3次元解析について」

田畑美紅 鹿児島県 (学校法人 八紘学園 北海道農業専門学校耕作機械科)
「カナダにおける営農形態と飼養管理方法について」

木下貴敬 北海道 (学校法人八紘学園 北海道農業専門学校畜産科)
「カナダにおける酪農経営と日本の酪農経営との比較について」

高橋新平 北海道(農業)
「果樹の高品質栽培技術と経営について」

藤原郁馬 岐阜県 (農業)
「畜産現場の改善と耕畜連携について」

山中恵子 鳥取県 (農業)
「トマトの栽培技術と農業経営について」

坪倉裕樹 鳥取県 (農業)
「新規就農のための営農戦略について」

平成29年度日本青年協会後援会総会 青森県にて開催

平成29年9月2日土曜日、青森県板柳町「板柳町ふるさとセンター」において、日本青年協会後援会の総会が開催された。今回、県外から11名、県内から7名が参加し、始めに、五所川原市の今裕氏のりんご農園において農業研修を行い、数種類のりんごが生る園内を視察し、りんご農家の現状について学んだ。総会では、後援会長野呂民治氏より歓迎の挨拶があり、本部の西村久徳理事長挨拶のあと、山本佐代子青森支部事務局長の進行で議事に入り、浦山はるみ後援会事務局長より平成28年度報告、平成30年度次回開催地について協議され、次回は本部の90周年に合わせ、合同で東京において開催される事が決定した。その後、懇親会を行い盛会の内に会を閉じた。また、全国に有名な田舎館村の田んぼアートや、青森市の三内丸山遺跡、ねぶたの家「ワ・ラッセ」等も見学した。

今裕氏のりんご農園に於いて農業研修を行った今裕氏のりんご農園に於いて農業研修を行った

協会日誌

平成29年9月 2日 日本青年協会後援会青森総会
10月 11日 農業関係青年研修支援事業打合せ(岐阜県高山市)
  16日 農業関係青年研修支援事業打合せ(北海道札幌市、北広島市)
11月 15日 農業関係青年研修支援事業打合せ(鳥取県日南町)
12月 28日 仕事納め
平成30年1月 5日 仕事始め
  10日 香取政典常務理事打合せ
2月 24日 平成29年度第3回理事会
3月 10日 農業関係青年研修支援事業報告会

あとがき

皆様、今年は花粉の飛散が過去最高の様ですが、いかがお過ごしですか。今年は、協会が90周年を迎えます。財政が厳しい事もあり、記念式典等大きい事業は行えませんが、節目の年に関係者の皆様が集う場を設けたいと思いますので、周りの方にもお声掛けいただき、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。お待ちしております。(佐藤)

2018年04月18日更新