編集・発行:(一財)日本青年協会
令和元年8月28日
山梨県北杜市にある、八ヶ岳開発「開拓の碑」。書は当時(平成2年)の当協会会長鈴木一。ここより2km坂を上った所に、日本青年協会の八ヶ岳道場(昭和8年)があった。跡地には、当時(昭和19年)の当協会会長宇垣一成書、理事長関屋龍吉選文の坂本増次郎先生記念碑が今も建っている。
理事会・評議員会開催される
平成31年度(令和元年度)第1回評議員会、第1回・第2回理事会開催
― 平成30年度事業報告、収支決算承認される ―
令和元年6月8日(土)午後2時より東京ガーデンパレス(東京都文京区)において、第1回理事会が、6月30日(日)第1回評議員会が開催され、平成30年度の事業報告・収支決算、任期満了に伴う理事改選について承認され、また、日本青年協会の今後の方向性について協議され、現在の事業を拡大して行い、公益目的支出計画を早める方向で確認した。更に、6月30日(日)書面による決議において第2回理事会が開催され、理事長に西村久徳理事が、常務理事に香取政典理事が選任された。
平成30年度の事業報告は以下のとおりである。
平成30年度事業報告
1.時代に即した農業関係の活動を志向する青年の育成と助成
農業経営及び農業研修に取り組む国内の青年に対し、農村青少年教育機関等との協力を得て、実地研修および研究する青年等に対し研修支援金の助成を行った。今年度は、7名の青年への助成を行い、それぞれの青年が研究・研修を行い、年度末の報告会において学んだことを発表した。その他に、農家の現場において視察研修を行い、日本の農業、地域の農業の実情やこれからの方向性について学んだ。また、平成30年度研修生としてのネットワーク作りをおこない、今後も連絡を取り合いながら営農、就農への情報交換を出来るようにし、農業青年として学び合える環境を作った。
(1)農業関係青年研修支援事業〔研修支援金助成〕
期間:平成30年4月~平成31年3月
人員:7名
支援金:一人30万円(農学部学生1名、農業専門学校学生2名、農業青年5名)
2.機関紙の発行
「アカツキ」(年2回、タブロイドA4版、4頁、1回400部)
3.その他この法人の目的達成のため必要な事業
(1)友好団体、関係機関との連絡協調
文部科学省、農林水産省、内閣 府、茨城県利根町、中央青少年団体協連絡議会等との連絡を緊密にし、協力提携のもとに事業、情報交換等を行った。 この度の改選による理事は下記の通り
一般財団法人日本青年協会理事
理事長:西村久徳(熊本県五木村議会議員)
常務理事:香取政典((農組)佐原農産物供給センター代表理事)
理事:大髙志芳(近畿大学豊岡短期大学通信教育部非常勤講師)、松田哲(流通経済大学スポーツ健康科学部教授)、佐藤忠信(本部)
平成31年度(令和元年度)第1回評議員会(於:東京ガーデンパレス)
日本青年協会後援会総会開催
後援会事務局より。
日本青年協会後援会総会を、下記の通り開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。ご質問等ございましたら浦山まで。
日本青年協会後援会 新潟総会
1.日時:令和元年10月5日(土)~6日(日)
2.場所:新潟県聖籠町 聖籠観音の湯ざぶーん
3.会費:約10,000円(10月1日から、消費税が10%になる為、金額が上乗せになる場合有)
4.日程:
1日目(5日土曜日)
・聖籠町周辺視察
・総会
・懇親会
2日目(6日日曜日)
・朝食後解散
・解散後、各自で見学
5.申込・問合せ
申込み、ご不明な点は下記メール又は電話で浦山務事局長までご連絡ください。
後援会事務局 浦山はるみ
090‐8850‐5277
harumi.urym.4@gmail.com
農業関係青年研修支援事業報告
平成30年度農業関係青年研修支援事業報告書
千葉県 山本 剛
私は大学卒業後、不動産業、情報通信業に従事しておりましたが、結婚を機に自身のことを真剣に考え、色々な職業の中、農業に強く惹かれ、カリフォルニア在住の古佐小基史さんという方と出会い、農的な生活に適正があるのかも含め、そこでファーム体験をしてきました。
古佐小さんは、10ha以上の広大な土地に、やぎ・鶏を飼っており、基本的な食糧を自給自足で永続的に賄っていくのがファームの最終目標で、徐々に畑や家畜を増やし、身の回りのインフラの管理もご自身でされていて、私も、その一端のお手伝いをさせて頂きました。
カリフォルニア州は、乾燥している時期が多く、山火事防除のための施策が義務付けられており、木の伐採等防火作業を行いました。そして、そこで飼っている鶏の糞と麦わら等を使っての堆肥作り、水撒きのためのスプリンクラーの設置、ベッド作り、播種や苗の定植を行いました。日本と比べると圧倒的に虫も少なく、また雨も少ない土地柄のため野菜の病気も少なく、灌水設備さえ用意できれば無農薬での野菜作りがしやすい環境でした。近隣の農家も、完全無農薬で、どこのスーパーも、オーガニック野菜コーナーが大々的にあり、もはや当たり前になっています。
そして、水道管の延長作業、デッキの設置、ゲートの作成のお手伝いをし、日々の、鶏のエサやりや卵の収穫、ヤギのお世話もしました。さらに、鶏の屠殺も体験し、当たり前に解体された肉しか見た事がない私には、大変素晴らしい経験となりました。
あっという間の2週間でした。慣れない作業ばかりで毎日くたくたになりましたが、全てが楽しく素晴らしい経験ばかりでした。私は農的な生活を送るというより、農家を生業としていきたいと考え、現在は千葉県内での就農に向け、千葉県立農業大学校の研修科で研修を受けております。日本の農業は、少子高齢化に伴い不耕作地は増加の一途であるという社会的背景や、やった分の成果を肌で感じることができるやりがい等、やる意味や魅力的な面はたくさんあると思っています。今回、日本青年協会の支援を受けるに当たり、国内でも常務理事の香取様、評議員の大久保様、熊本県の村上様に大変お世話になりました。様々な出会いが繋がり、今の私があります。本当に、ありがとうございました。
カリフォルニアの圃場
平成31年度(令和元年度)農業関係青年研修支援事業(研修支援金助成)
本年度も、農業関係青年研修支援事業を行います。今回も、農業関係青年への支援を考えておりますので、新規就農者、農業後継者等、農業に関する研修・研究を行う方がおりましたら、是非ご推薦下さい。詳細は、本部事務局までご連絡ください。
平成31年度(令和元年度)農業関係青年研修支援事業
1.目 的
近代的農業を志向する青年の研修活動に対して経済的な支援を行い、優れた農業関係青年の育成を通して我が国の農業振興に寄与することを目的とする。
2.対象者
(1)農業関係教育機関に在学中の日本国籍を有する学生・生徒(大学院、大学、短大、専門学校等)
(2)農業に関わる青年(原則として20歳から40歳)
3.支援対象研修活動内容
平成31年度(令和元年度)農業関係青年研修支援事業(研修支援金助成)
(1)農業経営に関わる知識・技術の調査研究
(2)国内外における農業に関わる調査研究
4.支援人員
10名(学生3名、農業青年7名)
5.支援内容
1名につき30万円(年額)
6.報告義務
被支援者は研修終了後、研修内容を報告書として提出する。
7.応募方法
所定の申請書、計画書を本部事務局宛に提出。用紙は、本部事務局にお問い合わせ下さい
8.その他
(1)被支援者は、日本青年協会が主催する農業関係の研修会等に参加すること
(2)被支援者は、本人の都合により研修を途中でやめる場合、支援金は返納すること
(3)被支援者は、令和元年3月7日(土)から8日(日)に開催する事業報告会に参加すること。原則、報告会参加のためこの期間に研修等は入れないこと
協会日誌
平成31年3月
28日 位高公認会計士事務所来会打合せ
4月
18日 農業関係青年研修支援事業企画委員会
24日 農業関係青年研修支援事業打合せ(山梨県北杜市)
令和元年5月
22日 位高公認会計士事務所来会打合せ
26日 監査
6月
3日 故今野博評議員弔問
8日 平成31年度(令和元年度)第1回理事会
23日 鳥取県故高橋正道元評議員告別式
30日 平成31年度(令和元年度)第1回評議員会
平成31年度(令和元年度)第2回理事会(書面決議)
7月
31日 農業関係青年研修支援事業打合せ(鳥取県日南町)
あとがき
今年の夏は、異常な暑さでしたが、皆様いかがお過ごしですか。4月に八ヶ岳を訪問し、日本青年協会が八ヶ岳開拓に大きく関わり、今でも関係者に語り継がれております。教育とは、その時だけではなく、時間がたっても、次の世代に引き継がれていきます。人を育てる意味を感じさせられた、今回の訪問でした。(佐藤)